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矯正歯科 夢と健康を得られる治療

矯正歯科は以前は贅沢な治療と言われてきました。

少し前の話です。ディズニーランドでアルバイトをしたいという女性がいました。面接の結果不採用。理由は歯並びが悪いから夢を与えられないとのことでした。彼女は一念発起して矯正治療をして、ディズニーランドで働いたそうです。

 

学生時代イギリスへ長期旅行をしました。その時にイギリスという国の歯科医療制度は未成年の矯正治療は国が負担していることを知りました。日本の小児の歯は約1割の子達が永久歯の歯が無い先天欠損があり、また歯1本の大きさが大きく巨大歯の子が増えています。歯並びの悪さはむし歯、歯周病を引き起こすだけで無く、将来の職業の選択にも影響する時代となりました。言い換えると歯並びの治療は口の中の健康をえられるだけでなく、人生の選択肢が広がることになります。4年前、「歯周病がひどいので前歯を抜いて入れ歯だね」と言われた方を診察しました。その方に対してわたしは歯周病の治療を行い、矯正治療も行って前歯も奥歯も残すことができました。この方の場合は歯の治療をする事で、朝早く起きられるようになり、ブラッシングの癖がついたそうです。

 

「矯正治療は思い立ったときが適齢期」です。現在は小児のときに行うと、永久歯を抜かずに矯正治療が行える場合があります。顎の拡大が出来る時期があるからです。成人矯正は顎の大きさを変えることは困難です。歯の本数を減らさないといけないことも多いです。矯正治療は検査・診断を行ってから治療計画の最終提案を行うことにしています。永久歯を抜かないといけない事が多いからです。診断をし損じると、無駄な治療、期間が発生します。

 

治療前

治療する前、前から2番目の歯が中に入り込んでいる状態。何年もかかると思われる人もいるかもしれません。昔は複雑なワイヤーを曲げないと出来ないいわゆる職人芸の領域だったかもしれません。

 

治療中

治療に何年もかかると思われる人もいるかもしれませんが、出すだけならこのように半年ぐらいで出てきます。だいぶ2番目の歯も出てきました。いまは歯磨きもなるべくし易いストレートワイヤーで大概のケースが可能となりました。ただ、かみ合わせをしっかり求めるのに奥歯でしっかり噛めるようにする事が矯正治療の難しいところです。見た目が揃ってもしっかり奥歯でかめるようになるのにトータル3年ぐらいを要します。

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