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小児歯科 ただ単に子供の歯の治療ではありません。

小児歯科の治療は、成人までの一時的な歯科医療ととらえる風潮があります。しかし、私の恩師である小児歯科・障がい者歯科専門医より「小児からの歯科」を指導されました。私も岡山大学病院障害者歯科・高齢歯科(現スペシャルニーズ歯科)で学んだことは、未然に口の中のトラブルを防ぐこと、予防歯科の考えの重要性でした。

 

日本人は以前よりあごが小さくなっています。しかしながら歯の大きさはあまり変わりません。このため歯があごにしっかり並ばず、歯並びの乱れた子供が多くなってきています。歯並びが乱れた状態はむし歯になりやすく、また成人では歯周病になりやすいとされています。

 

40年前はむし歯の洪水といわれていましたが、しだいにむし歯に対する人々の意識が高くなり、わたしたちの先輩歯科医師の努力もあって今日では多くの子供のむし歯が無くなりました。しかしながら新たに不正咬合(歯並びの乱れた状態)の洪水になりました。むし歯治療だけでなく、かみ合わせをみる・歯のはえかわりを支援することが今の小児歯科と思います。それが成人したときのむし歯予防や歯周病予防にもつながるのです。

 

初診時前歯のむし歯

いきなり治療すれば大人でも怖いもの。

治療ができるようになるステップを踏みながらむし歯の進行にブレーキをかけます。その方が痛くなく、歯の神経は取らないで済むことが多くなります。

乳歯の奥歯が無くなるぐらいのむし歯

奥の白い歯の前には白い乳歯は無くなっています。

「永久歯が生えてくるから大丈夫」とはいえません。このままだと一番奥の永久歯が心配です。

 

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